こんにちは、城間です。
Zero Cross Lineの開発では、特に「怖い」という体験に焦点を当てて制作しています。
僕が以前作ったShadow Corridorもホラーゲームですが、ゲームの根本は脱出アクションゲームであって
それに寄り添う形でホラー成分があります。
そこで、「怖い」という部分に焦点を当てて、怖がらせるためのホラーゲームを作ってみたいという思いから
Zero Cross Lineの開発はスタートしました。
じゃあ、「怖い」って何ぞや?
ということに関して日ごろから思うところがあるのですが、「ビックリ」と「恐怖」って違うよねって思うのです。
例えば、良くある演出で、画面いっぱいに怖い顔が大音量でドーン!ってのがあります。
ビックリして心臓がぎゅってして、ギョッとしますよね。
でもそれって、びっくりしてるだけで「恐怖」とは違うと思います。
一方、人が恐怖を感じている時というのは、何か恐ろしいことが起こるかもしれないという予感を感じている時だと思います。
例えば、ホラー映画で主人公が扉を開けようとしたときに、思わず画面から目をそむけたくなることってありますよね。
映像的には、扉を開けるだけ。でも、その扉の隙間から何か良からぬモノが見えてしまうかもしれない。そういう予感がして、目をそむけたくなる。
そういう瞬間が「怖い」って感覚なんだと思ってます。
(演出としてのビックリを否定するものじゃありません!そのあとの恐怖を煽るためのビックリであれば恐怖演出に効果大だと思います。)
そういう恐怖を演出するには、丁重に段階を踏んだ前振りが必要になるのですが、そこが難しいところでもあります。
ゲーム進行の中で、いかに恐怖を演出してゆくか、日々悩みながら制作中してます。